今年度の福井県小学生読書感想文コンクール。
県内100校から9589点の作品が集められる中、学年の最優秀賞に輝いた児童2名、優秀賞1名、入選1名、すばらしい賞をいただきました。
本校は「学校賞」をいただきました。県内1校がいただける非常にありがたい賞です。
各学年の最優秀賞の感想文全文は、顔写真入りで、11月5日の福井新聞に掲載されました。どの感想文も、読書を通して、小学生なりに自分の生き方をみつめる素晴らしい作品です。
5年の吉村さんは、ナイチンゲールの本を読んで、自分の夢に向き合っていきます。痛いこと、つらかったことも含めて、幼いときの経験を振り返り、自分に関わってくれた人々の存在の大切さに気付いていきます。そして、「視能訓練士」を目指したいと考え、自分の将来のために、今何ができるのかを探ろうとし、自分の力を出す方向をみつけます。5年生なりの素晴らしい前向きさが伝わる文章が、読み手の心を打ちます。その意欲と意志を大切にして、きっと夢をかなえてくれるだろうと思います。
4年の大佛さんは、「鬼遊び しゃれこうべの手まり歌」という怖そうなタイトルの図書から、自分の経験をつなげ、さらには自分なりの「鬼への問い」で読み進めています。「どの鬼とも一度話をしてみたくなる」という新たな自分を発見したのだと表しているように、この本からの独自の深まりがとても面白い感想文になっています。5年生から図書委員になって「おすすめの本」を全校のみんなに伝えたいと、意欲を燃やしてくれています。自称「本の虫」の図書委員さん、是非実力を発揮してほしいと思います。
子供達の感じる力、気付く力は、知識・技能のもととなります。思いを自分の言葉で出すことは、思考力・判断力・表現力のもととなります。好奇心、粘り強さ、他者からの支えを自分なりに取り込むことは、学びに向かう力につながります。
子供達が自分の力を発揮して、生きる力のもとをわき上がらせてくれていることを、本当に嬉しく思います。
本校は5年前に「読書活動カリキュラム~子どもが本を好きになるために」という独自のカリキュラムを、幼児期・低学年・中学年・高学年の4段階で作成しました。時が流れても、本を好きになる文化が根付いていることに感謝したいと思います。
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