4年生は総合的な学習の時間に福祉について学習しています。1学期は、特に高齢者福祉について理解を深めていきます。
6月30日に、「ほやねっとみなみ」から講師の方を招き、認知症講座を行いました。認知症と物忘れの違いの説明の中で、子ども達とこんなやりとりがありました。
講師の方「皆さん、事前に頼んであったように、昨日の夕食のメニューを紙に書いてきてくれましたね?」
子ども達「どうしよう。準備していない。先生の伝え忘れかな?」
先生 「昨日、伝えたはずですよ。」
子ども達「聞き逃してしまったかな・・・」「絶対、言われていません!」など ざわつく子ども達。
講師の方「本当は頼んでいませんよ。これは、認知症の方の気持ちになってもらうために先生にも協力してもらって、みなさんに嘘をつきました。」
物忘れは体験したことの一部分を忘れてしまうのに対して、認知症は体験そのものを忘れてしまうのです。子ども達が味わったように、そのことを責めると不安になり、ストレスを感じてしまうのです。この後、認知症の方には思いやりをもって関わることが大切だと教えていただきました。この体験を忘れず、お年寄りの方の不安にもよりそって関わっていけるといいですね。
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