夏休みに入ると、毎年、水難事故のニュースが流れます。万が一水難事故に遭ったときに子ども自身が自分の命を守れるよう、子どもたちも初めての「着衣水泳」を行いました。実際に水の中に入ってみると、「水を含んで服が重かった」「服が張り付いて気持ち悪かった」「服のまま泳ぐと体力を使うことがわかった」などの声が多く聞かれました。
不意に水の中に入ってしまったときのキーワードは「浮いて待つ」です。
助けが来るまで、浮いて待つためには、「浮く力」が大切です。体を大の字にして、口と鼻を水面に出す「背浮き」の状態で待ちます。徐々に慣れてきましたが、やはり力を抜いて長い間浮いているのは至難の業。もし目の前で友達が溺れていたら、やるべきことは2つ。①助けを呼びに行く。②何か浮くものを渡す。です。
今度は、持ってきたペットボトルを胸やお腹の位置で抱いて、両足を広げて待ちます。ほとんどの子どもたちが、1分以上楽に浮いていることができました。これは、その場にあるボールやビニール袋、リュックサックなどでも代用できます。子どもたちは、しっかり呼吸をすることを最優先にして、慌てず落ちついて助けを待つことの大切さについて理解を深めました。
プールと違って、川や海では水の流れや波が加わりますので、さらに危険は増します。夏休みに水辺で遊ぶ際には、保護者の方と一緒に、安全に楽しく過ごしてほしいと思います。
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